モーツァルト
◆ソナタ第11番 イ長調 K.331
メンデルスゾーン
◆無言歌集より 紡ぎ歌
リスト
◆愛の夢
ショパン
◆ノクターン op.9-2
「紡ぎ歌」を弾いている時に事件は起こりました。
わぁっと声があがって、何人もの人が席を立ってピアノの近くまで近づいてきたのです。
演奏中にびくっとなったのは入試以来。(その時は、試験官が物を落としたのです。)
顔をひきつらせながらやっと弾き終わり、ホッとしてお辞儀をした直後、先ほどの人たちが駆け寄ってきて
「すごかった!クラシック音楽を初めて生で聴いて感動しました!」と握手を求められました。
その勢いに驚きながらも、私がそれ以上に感激!!
お客さまと近い距離で弾く。
それによって、音と人との距離も同じように近づく。
音を身近に感じられるコンサート活動をしてゆきたいなぁとこの経験で、切に思いました。
モーツァルト
◆アダージョ
◆ソナタ ハ長調 K.330
ショパン
◆スケルツォ 全4曲
音大のピアノ科の4人で ショパンのバラードとスケルツォを各1曲ずつくじで決めて弾くという企画を、夏のバカンス中のお遊びでやることになりました。
休暇は練習なんてしないよ!とさっさとバカンスに行ってしまうザンドラが、いきなり提案してきたのだから、みんな初めは受け流していました。
ザンドラは、バゲット食べながらも不敵な笑みで
「その代わり全部弾くのよ。8曲。やりたくない曲も!!」
彼女の勢いに負けた我々は、夏をショパンと過ごすことになりました。
1ヶ月後、くじの前に、やっぱり弾きたい曲を挙手するのはどうか?という案が出たけれど、
「つまんない。そんなの、絶対つまんない!ドキドキしたい。くじ、くじ、くじ!」と私が断固反対。
結局・・・何度もコンサートをする機会が訪れて、全員、全曲弾くことになったんですけどね!
ショパンのバラードやスケルツォを弾く時は、あの夏のみんなのキラキラした笑顔が思い出されます。